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世界各国の新聞評から

ウィーン
 =ムズィークフ工ライン大ホール=
 いまや世界のソリストの中で最も高いレべルに達しようとしているウンノはウィーン公演にチャイコフスキーの協奏曲で至上最高の演奏を示した。エレガント、すばらしい趣味の良さ、ヴィルティオーゾの極限、いったいだれがこのウンノのように情熱的で充実した深さをもってこの曲を弾くことが出来るであろう。聴衆はまったくはりさけんばかりの歓声をあげ狂喜した。(エキスプレス紙)

《 魅惑のヴァイオリ二スト 》 立派なヴァイオリニストというものは、黄金の値打ちをもつものである。このことが昨日また海野氏によって示されたのである。 これだけの雰囲気をもって、これ以上完壁に演奏することは不可能ではないかと思えるほどだった。印象的な演奏のあと、いつまでも拍手が続き、彼は幾度もステージに呼びもどされた。
 (クリエール紙)





AMSTERDAM ,アムステルダム:コンセルトゲボー
大ホールでのリハーサル
アムステルダム
 =コンセルトゲボーホール=

 壮大なアインザッツ、力強い運弓、豊かな音量、巧みな歌い方、完成されたテクニック、作曲者の意図を忠実に伝える解釈、そして洗練された音楽性、ウンノはこれらすべてを余すところなく示した。
(フォルクス・クーラント紙)

ブリュッセル
 =パレ・ド・ボザール=
 才智のひらめきを持った妙技、極度な充実さと巧みさ … … 自発的な演奏法と説得力を持ったみごとな解釈 … … (ル・ソワール紙)

● モスクワ
 =コンセルノてトワール・ボリショイホール=
巨匠ロジェストヴェンスキー指揮によるソビエト国立放送交響楽団の演奏会で、日本のヴァイオリニスト海野義雄は、メンデルスゾーンの協奏曲を演奏し、絶賛を博した。海野はメンデルスゾーンの音楽の特殊性を、みごとにえがき出し、美しい豊かな響きで強い感情をもりあげ、割れるような拍手でつつまれた。(タス通信)

… … 新しき天才ヴァイオリニスト、ウンノのすぐれた演奏をモスクワ市民は大きく胸をひらいてむかえた。(プラウダ紙)








WIEN , MUSIKVEREIN ウィーン楽友協会大ホールにて

● べルリン
 =ホッホシューレ・ザール=
 ― 偉才のほまれを実証 ―
 … … リサイタルの最初の楽章で早くもウンノの素晴しい名声を成程と思わせしめた。ウンノのヴァイオリン演奏の特色である楽器の音の繊細さ、イントネーションの清らかさ、盛り上がり前の抑制と知性は、シゲティのもとで学んだ修業の確実さを物語っている。(ディ・ヴェルト紙)



BERLIN , SCHAUSPIELHAUS GROSSER KONZERT - SAAL べルリン国立劇場大コンサートホールにて

● プラーハ
 =スメ夕ナホール=

- ”プラーハの春W国際フェスティバル−

 スメタナホールでコシュラー指揮チェコ国立放送交響楽団とモーツァルトの協奏曲を協演した日本のヴァイオリニスト海野氏の演奏を聴いて驚いた。それは彼がモーツァルトを弾くために生れてきたのではないかと思わせるほど、彼のモーツァルトは完璧なテクニック、実に優雅な演奏スタイル、そして豊かで美しい音色で、すばらしかった。
 次の日のリサイタルでも作品の姿形をみごとに再現し印象的で深い音楽を示した。チェコの名ピアニスト、ホレチェック教授とのアンサンブルも見事であった。
  (リドバ・デモクラシー紙)
シゲッティ門下の日本の素晴しいヴァイオリニスト、ヨシオ・ウンノは、プラーハ国立交響楽団の定期公演でべートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルトの演奏で大成功を収めた。彼は卓越したトーン、美しいカンティレーネと素晴しい音の芸術を展開した。 ( スヴォボドネ・ス口ヴォ紙)


● べオグラード
  ウンノのヴァイオリンはあらゆる技術と音色を自由自在としているにもかかわらず、形式的に厳格な形象化をおこない、音楽の内容を知的に解釈し、作品の様式的限界から決してはみださず、それらに美と精神性を加えている。彼の最大の価値はそのまれにみる「芸術的総合性」にある。 (ボルバ紙)

● ワイマール
  どの点からみても完全なテクニックで弾く海野の演奏は、常に節度をわきまえ、思わず息をのまずにはいられないような、火花をちらすが如き活力のある演奏であった。それはあらしのような拍手をみちびき出すに十分であった。 ( チューリンゲン・ツァイトゥング紙)

● ザルツブルク
驚くべき洗練されたテクニック!圧倒的な大成功。
 (ザルツブルク・ナハリヒテン紙)














PRAHA ,プラーハ.スメタナホールにて「プラーハの春」

● ブダペスト
 昨夜ブダペスト・フィルハーモニーの定期演奏会のソリストとして巨大な成功をおさめた日本のヴァイオリンの名手、海野の演奏によって日本音楽文化の水準の高さを認識せざるをえなかった。
 彼はあらゆる難所においても聴き手に何のむつかしさをも感じさせず、しかも想像できないほどの確実さで演奏した。
 (マジャール・ネムツエット紙)

 ウンノは、終始素晴しい芸術的妙技と、運弓を以て、含蓄あるリサイタルプログラムを弾き通した。
熱心な聴衆はこの音楽家に数回のアンコールを要求した。大音楽家シゲッティは、海野氏の演奏家としての才能を非常に高く買い、彼の前途には尚、約束されたものがある、と語った
(ブダペスト・ディリー・二ュース紙)



BUDAPEST ,ブダペスト・フィルハーモ二一とともに


● ロス・アンゼルス
 =ミュージックセン夕−大ホール=
恐るべき天才的ヴィルティオーゾのウンノはあらゆる音色と豊かな技巧をもち暖かみのある個性を示した。そのテクニックはまさに世界第一級である。
 (ロス・アンゼルス・タイムス紙)

● サンフランシスコ

すばらしい表現法と完壁なテクニック、例外ともいえるほどの魅力的な音。 ( エグザミネール紙)

● ブエノス・アイレス
 =テアトロ・コロン=
 世界第 1 級の技りょう、確実に弾き出される熱のこもった音。優雅で流麗、その才能はまばゆいばかりである。
 (ラ・ラゾン紙)

● メキシコ
 至難とされている楽器を自由に操る彼の卓越さは、絶讃して余り有るものである。情熱的でしかも真に良 心的な曲に対する解釈のし方は彼の誇りとなし得るものであり、音楽家はこれを一つの手本とする可きであろう。


TOKYO , NHK ホールにて(ミハエル・ギーレン指揮:N響)